X68 と MIDI で遊ぼっ!
第4回 MT-32 のコト
ローランドが発売したこの MT-32 は MIDI 音源の1つですが、いわゆる DTM 音源としてのスタンダードの先駆けとして
多くの MIDI ユーザーの入門機としてもその普及度は高いものでした。当然、シーケンスソフトも「MT-32 対応」と銘打ったものが
数多く発売されました。X680x0 用でも「MUSIC PRO-68K」や「Mu-1(MUSIC STUDIO PRO-68K)」といったシーケンスソフトに加えて、
数多くのゲームが、この MT-32 に対応しています。ある意味、X680x0 で MIDI を楽しむには必須ともいえる音源モジュールです。
- LA 音源
- この MT-32に使われている「LA 音源」は、シンセサイザとしての高音質でリアルな音が奏でられるのに加えて、FM 音源のように
音色をエディット出来る(もちろんパラメータ等の構造に関しては全く異なるものですが)なかなか魅力的な(?)音源です。
とは言ってもココでその原理とか説明は出来ませんので(笑)。
- CM-64とCM-32L
- MT-32 の爆発的な普及振りに目をつけたのか(^^;、後継機として MT-32 の LA 音源部分に新たにサンプリング(PCM)音源を付加させ、
発音数の増加などの機能アップさせた「CM-64」を出してきました。基本的に MT-32 用の演奏データがそのまま扱えるという点で
DTM 音源のスタンダード機としての移行をさせた音源モジュールです。もちろん、X680x0 のソフトも数多く対応しています。
しかし、値段が高かった(MT-32 と比べても)のもあってか、CM-64 から PCM 音源部を分離させた「CM-32L」も発売されました。
・・・つまり、この「CM-32L」は MT-32 と同じものと考えて良いですね(笑)。
しかし、CM-32L は CM-64 で追加された SE(足音とかヘリコプターとかのアレですね)も入っているのが MT-32 との大きな違う点です。
・・・んまあある意味、中途半端なスペックなんですけど(^^;。
- パンポット
- 実はコレが今回のテーマなんですが(笑)、この当時のローランド製音源は何故かパンポットの指定に反して
左右逆になってしまう仕様になっていたのでした。そのため、オーディオ出力を左右逆に接続すれば良いのですが、
ソフトによってはこの仕様を無視して(つまり左右ちゃんと接続しているコトを前提として)演奏してしまうものもあったりして
なかなか厄介な問題です。実は前回の記事にあった「パロディウスだ!」も表示どおりに左右にきちんと接続しないと
パンポットが逆に演奏されてしまうのでした。
そういうコトもあって、大抵のソフトでは「バランス調整」と銘打って左右のパンポットもチェック出来るような
テスト用のミュージックが入っています。いずれは前述のMIDI ゲーム対応表にもこの注意点を
盛り込みたいと考えて「は」います(^^;。
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